井口はじめ 市議候補予定者

[林業]
私事ですが今年市内でチェーンソー講習を受け、たまに伐木し薪割等しています。
実感として人力で産業を成り立たせるには工夫が必要。最小の対効果で成果を出すには“四万十式作業道”による手法に今関心があり、最寄りでは南丹市が行っています。林道がなければ木が効率よく出せないという実感です。
産業までいかず単純に人工林を豊かな植生に戻すだけなら鋸谷式間伐法が良いと感じ勉強中です。ご興味ある方は視察等ご一緒したく。


[農業]

農業は未来永劫続けられるのが望ましい分野と捉えていますが、普段農業者から聞く限りでは主に二つ課題があると感じています。
  1. 新規就農者の途中挫折が多い
  2. 既存農業者の後継者育成
仮に、同時に解決することを考えますと後継者育成に悩みを抱える既存農業者のところで新規就農者が勉強も兼ねて就農できる様、既存農業者を支援する施策が必要と考えています。市も今“半農半公”等、新たな仕組みを仕掛け、同行に注目中です。

[商工業]

スモールビジネスの基本は以下と考えています。
1、“限りなく小さく、現実的で、着実な一歩を踏み出す”
2、“一歩踏み出したチャレンジを称え合う環境、コミュニティ形成”
3、“可能な範囲を広げていった後に来る勝負時に枠を超えた関係性”
最初は継続が命で、事業を行っていれば必ずくる勝負時に如何に普段付き合いのある取引先や顧客等以外に大きなうねりをくれる多様な関係性からの支援が得られるかが重要で私も実践中です。

[観光]

何よりも観光地化を図るということは、丹波市は“世間一般が休日の際に多くの観光客を迎え入れなければいけない土地になる”ということになります。観光地化することを、地域の方が望んでいなければ何の為の観光地化なのかが不明瞭になります。
“暮らし”とのバランスが必要で、近い将来、どちらに舵を決めるタイミングがきます。全市民、腹を割った本音の対話を行った上で議論すべきかと考えます。

[行政]

市からの委託業務を請け負っている身ですので確信していますが、“肩書きを横に置いた対話”が行政、議会、市民の間で何より先に必要です。過去に何度も他市含め先述の場を設け参加しています。
言葉を選ばずに申しますが、仲の悪い人に本音を語るでしょうか?
相手から嫌われているとわかり怪訝な顔をされているのに自分は本音を語れますか?
同じ人同士である、という立場で互いに理解したあとに議論すべき事と考えます。


2020年に赤字財政に見込みとなっています。それは“これまで行ってきたことをそのまま行っていた場合にそうなる”という見込みであると同義です。では、“これまでと違うことを行う”のみです。それ以外道がないです。
大小問わず、その小さな“変化”を創り、変化を創られたことを称賛する市であることが重要かと考えます。

[議会]

設問のような議員は、まぎれもなく市民の皆様が選んだ議員です。行政も、代表は市民が選んでいますので、議会も行政も、市民がそうなるように選んでいるということになります。議会や行政に何か不満を感じていらっしゃるとすれば、それは自身が選んだ結果でもあります。紛れもない事実です。
私も、私という人間のそのままで皆様に認識頂き判断して頂きたいので、率直に、自分が感じ思うことを話し動きます。


ほかの人ではなくあなたが議員、市長になることは、丹波市にとってどういう理由で必要だとお考えですか?

正直、これまで仕事や職を選ぶのに自分がそれに“ふさわしいかどうか”の視点で考えたことがありません。社会人になってからこれまで“その仕事をすることでどういった意味や意義が社会に創り出せるか?”しか考えておりません。
ふさわしいかどうかは、是非、皆様に選んで頂きたいと思います。

[教育]

幼児教育、義務教育、高校・大学教育、生涯学習について、用意されている施策はありますか?

設問では幅があり過ぎるので全般的な話をしますと、そもそも“教える”という行為自体には限界があります。“教える”為には“理解している”必要があり、教育を施す人の理解の限界が受ける人の理解の限界であるからです。
中高生にもなりますとほぼ大人と同じもしくはそれ以上の理解力を持つ子もおり、子供が教える側の理解力を超えていくには“教える”という行為以外のアプローチが必要になります。ご興味ある方は話しましょう。

[労働環境]

社会の変化に対応したあたらしい労働環境の整備(働きすぎ、働かせすぎは害悪であるという意識、障害者や引きこもりの方など社会的弱者の雇用機会の整備、地域活性に直結する一次産業従事者の環境改善)について、用意されている施策はありますか?

大きな括りで回答しますと、丹波市の人口ビジョン、丹波市HPにも上がっていますがご覧になられた方はいらっしゃいますでしょうか?まだの方は是非ともご覧ください。
当面の大前提は、労働人口が確実に減り、経済力は下火になるのは避けられないということです。つまり、丹波市単体ではますます全てが補いきれなくなるので、他の市区町村や市外の企業とも連携しながら施策を考えていく必要があると考えています。

[暮らし]

「幸せ」とはどういうものだと考えますか?
丹波市にも確実に発生している貧困や格差の問題について用意されている方策はありますか?

つい先日、幸せな時間がありました。
周囲の友人に数億円程の借金をしているのに毎日誰よりも楽しそうに生きている人が何人かいます。人を見ていてお金があるなしに関係なく“毎日誰よりも楽しそう”ということに幸せそうだなと感じます。逆にお金をたくさんあることで悩んでいる人もいます。お金では幸せははかれなさそうです。先日柏原高校生がブータンにいってましたね。羨ましい。今度話聞かせてください。

[環境]

水道問題、およびその経緯についての見解をお聴かせください。

正直に申し上げて、詳細について充分な理解をしていないため、有意な回答を持っていません。
こういった問題があることは皆が話題として取り上げているのに、何が本当なのかが分からないことに
本質的な問題が有ると考えます。個別の問題としての解決とともに、事実の共有ができる関係を望んでいます。


自転車や歩行者が安心して利用出来る環境について方策はありますか?。

自転車や歩行者が安心できない環境が具体的に特定された時に、個別対応することだと考えます。
路面なのか、幅なのか、排ガスなのか、全てに完璧に対応できる道を付けることを考えるのではなく
不安材料をなくしていく中で、安心できる環境を安く実現できる方策を考えるのが良いと考えます。


高速道路、JRの将来展望についての考えをお聴かせください。
どこかに1本道を付けて良いとなると、氷上、青垣エリアと市島をつなぐ道路を思い浮かべます。
JRについては、民間企業の判断になるので私見は控えさせていただきます。

[健康]

予算繰りではなく、健康意識の促進やスポーツ等の機会充実を、医療費削減のための根本的な施策として位置づけすることについてどう思われますか?

合理的な考え方だと思います。人々が健康で暮らせる時間のために使うお金を市内で回せるという側面もあり、根本的な施策として位置づけることに賛成です。

[医療]

終末医療についてご意見をお聴かせください。

言葉を選ばすに言うと皆がピンピンコロリで自宅で最期を迎えることが理想だと思います。
自分らしくあれる時間を如何に確保できるかを求める方向で進化していくことを期待します。


医療費の無料化についてご意見をお聴かせください。

先の質問と合わせて、健康でくらせる予防の費用の割合が増えることで、個人の医療負担だけでなく
行政の医療負担も減らしていければ思いますし、無料化できるに越したことはないですが
実現に向けて時間をかけて検討していくテーマだと考えます。

[福祉]

今後、深刻化することが予想される「老いの問題」について用意されている方策はありますか?

「身体の老い」と「心の老い」の双方について議論したいと考えています。
幸い、丹波市の高齢化のスピードは都市部や他の自治体にくらべてゆっくりだというデータがあり
その点では課題先進地域の取り組みを勉強させてもらいたいと思います。

[まちづくり]

人口減少対策、空き家対策、ユニバーサルデザイン等の観点から、まちづくりに関して用意されている方策はありますか?。

人口は減ります。生産人口(働く事ができる年齢の人口)を減らさないためには子供が生まれ続ける必要があり、生産人口や子育て世代が住みやすく、移住したくなる要素を重視したまちづくりを目指します。
借りる人が見込めないエリアの空き家は解体をしたり、シビアな全体戦略が必要になると思います。ユニバーサルデザインについては、現在の丹波市ではあまり重要な論点にならないのではと考えます。

[文化]

資源としての丹波市の伝統文化について、どのような価値付け、どのような振興、どのような地域活性化への利用をお考えですか?

市内にある魅力的な風習や工芸品などは、ひとことで「伝統文化」とくくれるものではないと思いますので、個別の対応になると思います。ただ、資源的な価値を高めることはどの自治体でも取り組んでいるので、経済的な効果を狙った予算投入に対しては慎重であるべきだと考えます。

[災害]

放射線被曝のリスクが存在していると認識していますが、原発も丹波市も動かせないので、事故が起こらないように祈りながら付き合っていく以外の選択はないと思っています。ヨウ素剤配布という具体的な取り組みがなされたことは評価しますが、丹波市でも実施するべきとは考えていません。

[交通]

マイカー以外の公共交通(鉄道、ローカルバス、長距離バス、コミュニティタクシー等)の充実化について方策はありますか?。

もっともっとバスを走らせて、自家用車よりもバスのほうが便利という町にできれば、歩く機会も増え、飲酒運転も減り、なにより一人あたりの運送コストが下がるので、民間でそのような提案ができるバス会社があれば是非お願いしたいと考えています。

[質問]

現在の丹波市の最優先課題は何だとお考えですか?

子育て世代への投資が最優先だと考えます。子供一人に500万円使っても、その子が大人になって市に還元してくれる価値を考えると、そんなに効率の良い投資はほかにないのでは?



*回答中の質問はたんばの論点100が設定したものではありません。回答として提出されたものをそのまま掲載しています。